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Asia as a Community: Concept or Reality?
2005年6月26日-30日
ホテルオークラ福岡・釜山マリオットホテル


開催趣旨

20世紀末から21世紀初頭に至るこの十余年は、世界情勢やアジア域内の大きな枠組みが変容する過程を象徴するような激動の時代であった。
グローバリゼーションにより情報や人、モノの越境が進んだかと思えば金融危機がアジアを覆い、
いわゆる勝ち組と負け組の格差が不幸にして排他的な民族文化主義などを台頭させ、
無差別テロリズムとそれを武力によって押さえ込もうとする憎しみの連鎖といった状況を生むなど、
社会の内と外に重大な変化をもたらした事象は枚挙に暇がない。

その一方で、植民地化の歴史や戦争による過去の記憶は戦後60年を経てなおもアジア情勢に様々な影を落とし、地域的な協同の動きに歯止めをかけている。アジア地域の国際競争力アップや経済市場としての可能性が注目されるにつれ、近年その影響力は増加しつつあるものの、
国家間交渉だけでは解決が困難な領域での国境を越えた市民の連帯をアジアの人々が主導し、
人間の安全保障の観点から世界の中で果たすべき役割はますます重要となってきている。

環境問題や貧困、人権といった地球規模の諸問題解決への取り組みには、互いの違いを認め合う寛容の精神と信頼関係の醸成が必要不可欠である。
ステレオタイプ化した異文化社会に対する認識はどのようにすれば変えていくことができるのか、
日本はいかにして過去を克服してアジアの人々との共通理解を構築していくのか、
そのためには対話の拡がりをはかる以外に早道はなく、
ALFPはその意味で、この10年間、背景を異にする専門家間の議論や交流の地道な蓄積により、
国家レベルとは異なる、市民社会を代表する知識人同士の対話と知的共同作業の場づくりに多大な貢献をしてきたといえる。
 

アジア各国から選抜・招聘された13カ国延べ54名のALFPフェローたちは、毎秋日本で2ヶ月間寝食をともにし、
共通のプログラムを体験しながら議論を行ってきたが、年度を越えてフェローたちの結びつきを継続強化するようなプログラムは
残念ながら十分には実施されてきたとはいえない。
このため、10年の節目をむかえた今年、1996年から2004年までプログラムに参加したフェローたちを一堂に集め、
アジアの知識人ネットワークの強化を図る目的でこのたび福岡とプサンでリユニオン会議を開催することとした。

本会議では、『Asia as a Community: Concept or Reality?』という全体テーマの下、アジアにおける地政学的な境界、
異種混淆したアイデンティティの模索、過去の記憶・歴史認識や価値観の違いを乗り越えいかにしてアジア域内の連帯をはかるのか、
少数派の声なき声をくみとるメディアの役割などを議論の題材とし、
複合的な空間としてのアジア、多元的な価値を包括するコミュニティーとしてのアジアの概念について幅広く意見交換を行う予定である。
 



禅寺での茶道体験


歓迎レセプション


グループセッション


グループセッション


グループセッション


グループセッション


全体セッション


全体セッション


全体セッション


全体セッション


懇親会


釜山に移動しての最終セッション


釜山・民主公園を訪問


ムルマンゴル・コミュニティ


フェアウェル・ディナー


メディア報道
ALFPリユニオン会議2005はメディアからの関心も高く、日本・韓国合わせて四紙にリユニオン関連の記事が掲載されました。

西日本新聞 (2005.6.27) (PDF)
読売新聞 (福岡版)(2005.6.28) (PDF)
釜山日報 (2005.7.1) 日本語 韓国語 (PDF)
ハンギョレ新聞 (2005.7.7) 日本語 韓国語 (PDF)